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コラム

医療材料コラム

“国産初”の手術支援ロボット 野心的な計画で「ダビンチ」を追う

2023.06.01

医療機器・試薬大手のシスメックスが2026年3月期を最終年度とする中期経営計画で、“国産初の手術支援
ロボット”「hinotori」の累計出荷台数を300台とする野心的な目標を設定しました。累計出荷台数300台の内訳は、国内225台、海外75台。海外展開は、アジアから着手する方針を示しました。

業界標準となっている、米インテュイティブサージカル社の手術支援ロボット「ダビンチ」は、2023年1月時点で、世界70カ国で7500台を導入済で、その地位を確立していますが、日本の医師のニーズを反映させて使い勝手を追求した「hinotori」で、その背中を追います。

●今年度は国内50台の出荷を計画

「hinotori」は、産業用ロボットを手掛ける川崎重工と、シスメックスが折半出資するメディカロイドが製造販売を手掛けています。シスメックスによると2023年3月期末の累計出荷台数は35台と立ち上がったばかり。このほど策定したシスメックスの3カ年の中期経営計画では、24年3月期に85台、26年3月期に300台と、急ピッチで拡販していくとの野心的な目標を掲げました。

●25年度の累計出荷台数、国内225台海外75台

中計期間中は、国内での拡販が中心となります。まず7月に、医師のニーズを聞き取って操作性を向上させた
「マイナーチェンジモデル」を販売。中計初年度に年間50台(累計85台)という、高めの販売を計画しています。

海外展開については、今年5月にシンガポールで製造販売承認の申請済み。今年度中の承認取得を見据えており、シンガポールを皮切りにアジア市場に打って出る計画で、中計期間中の海外販売の中心となります。医療先進国である欧米での展開は、中計期間中に製造販売承認の申請・取得で、実質的な販売はまだ時間がかかりそうです。

●ダビンチの手術症例数は累計1200万症例超と突出

とはいえ手術支援ロボット市場は、「hinotori」以外にも、メドトロニックなどの外資系メーカーが新規参入しており、今後激しい企業間競争が予想されます。そして、“絶対王者”「ダビンチ」が君臨しています。

「ダビンチ」は2023年までに、世界で7500台、国内だけでも570台超が市場投入されています。さらに国内では、手術の傷が1カ所で済む「単孔式(シングルポート)手術」が可能なモデルを投入するなど、販売を本格化させた「hinotori」などの競合品を寄せ付けないような、技術開発・製品投入を進めています。実際、「ダビンチ」は出荷台数を引き離すだけでなく、累計の手術件数も1200万件超に達します。ちなみに「hinotori」の手術件数は約1300件です。

●キャッチアップのカギはコスト競争力

「ダビンチ」は“デファクトスタンダード”(業界標準)として、医療現場でその地位を盤石なものにしていますが、とくに国内の医療機関は、導入・運営コストが高いことに苦しめられていると声をあげています。医師のニーズを踏まえて、操作性を追求することはもちろんですが、「ダビンチ」のキャッチアップには、コスト面もカギを握るかもしれません。

シスメックスの浅野薫社長は、「hinotori」の価格戦略について、「(本体は)ダビンチの価格よりも低めの価格設定にしているが、消耗品の価格はほぼ同じ。問題は運用にかかる費用なので、具体的には言えないが、
トータルで医療機関の負担を減らし、経営が成り立つようなビジネスモデルを提案していきたい」とコメントしています。

「hinotori」のようなチャレンジは、日本の医療機器業界にとってとても意義深いことだと思います。想定していなかった新型コロナウイルスの流行や、ロシアによるウクライナの侵攻などで、世界各地で必要な医療機器の確保に苦慮し、経済安全保障という概念がクローズアップされるようになりました。

さらにエネルギーに恵まれず、食料自給率も低い日本。少子化が進み、先行きが明るいとは言えない中で、国家としての競争力を維持していく上でも、頼るべきは産業競争力、技術力だと思います。

【MEジャーナル 半田 良太】

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